EDとストーマの関連性は?
ストーマ手術後に性生活を再開することは、あなた自身やパートナーにとって精神的な負担となり、不安を感じることもあるかもしれません。
そのような状況においては、まず手術後に起こる可能性のあるEDの原因を明らかにすることが大切です。

ストーマ手術後のEDにはいくつかの原因が考えられます。
ストーマの造設には、腹部や会陰部に対する手術が必要となります。男性の場合、へそより下の領域で行われるこのような手術は、EDを引き起こす可能性があります。
勃起に関わる神経や血管は、骨盤内の臓器と密接に関係しており、手術中の刺激や一時的な麻痺によって影響を受けることがあるのです。これは外科医の技術に起因するものではなく、手術の性質そのものに関連しています。
とはいえ、多くの場合、こうした障害は一時的なものであり、時間の経過とともに回復する可能性があります。どうぞ過度に心配せず、気になることは医師に相談してみてください。
さらに、EDは、ストーマ造設が必要となった背景の病気自体によって引き起こされることもあります。たとえば、骨盤内のがんや炎症性疾患が原因となるケースもあります。
繰り返しになりますが、勃起に関わる解剖学的構造は、腹部や骨盤内の臓器と非常に近い位置にあるため、これらの部位に影響を及ぼす疾患は、EDのリスクを高める可能性があります。
最後に、身体イメージの変化と同様に、ストーマが心理的要因による勃起障害を引き起こすこともあります。他者にストーマを見られることへの不安や臭いの心配、身体の変化、そして自身の病状を常に視覚的に意識させられることなどが、勃起障害のリスク要因となる可能性があります。
最後に、身体イメージの変化に伴い、ストーマは心理的な要因によってEDを引き起こす可能性があります。
たとえば、ストーマを他人に見られることへの不安や、臭いに対する心配、自身の身体の変化への戸惑い、そしてストーマが病気を常に視覚的に思い出させる存在であることなどが、心理的ストレスとなり、EDのリスク要因となることがあります。
ストーマがあっても、充実した性生活を送ることは可能です。
スムーズに性生活を再開するためには、パートナーと一緒にいくつかのステップを踏んでいくことが大切です。なかでも最も重要なのは、「対話」です。
お互いの気持ちや、手術や身体の変化に対する思い、戸惑いなどを率直に話し合ってみましょう。
こうしたコミュニケーションを重ねることでさまざまな不安や疑問を少しずつ和らげることができます。
たとえパートナーと話し合いを重ねたとしても、手術や体の変化によって、自分の勃起能力に不安を感じることがあるかもしれません。
もともとの病状が泌尿器に関係していなかったとしても、勃起機能の回復を目指すためには、泌尿器科医に相談することをおすすめします。適切な治療や性機能に特化したカウンセリングを受けることで、前向きな一歩を踏み出すことができます。
目指すべきは、「以前のように」ではなく、あなたらしい、充実した、楽しい性生活を取り戻すことです。