陰茎プロステーシスのよくある質問

手術前にオーガズムを得られていた場合、陰茎プロステーシス挿入後も可能です。期待できる結果については、医師にご相談ください。

個人差はありますが、通常4～6週間で性行為を再開できます¹。回復期間中にできること・できないことについては、医師の指示に従うことが重要です。

陰茎プロステーシスは、個々の解剖学的構造（陰茎の長さや太さなど）に合わせて調整可能な医療機器です。陰茎プロステーシス自体が陰茎のサイズを変化させることはありません。
ただし、過去の病歴や陰茎の解剖学的変化、あるいは長期間の機能低下による萎縮²がある場合、手術後の勃起時の長さが、手術前と比べて1〜2cmほど短く感じられることがあります³。

陰茎プロステーシスは体内に完全に埋め込まれるため、外見からは目立ちにくい設計となっています。

• インフレータブルタイプは、試用していないときは陰茎が自然にたるんだ状態となるため、見た目にはほとんど分かりません。
• ノンインフレータブルタイプは常に一定の硬さを維持するため、服の上からシルエットが目立つ可能性がありますが、角度や位置を適切に調整することで目立ちにくくなります。

陰茎プロステーシスは、デバイスの故障などのトラブルがなければ半永久的に使用できるとされています。
また、万が一使用しなくなった場合でも、合併症などの問題がなければ、必ずしも陰茎プロステーシスを取り出す必要はありません。
取り出さずにそのままにしておくことには、いくつかの利点があります。
特に、陰茎内にプロステーシスがあることで陰茎の構造がしっかりと保たれ、萎縮や変形を防ぐ効果が期待できます。これは、長期的に見たときの身体的な安定性を維持するうえで重要なポイントです。

インフレータブルタイプ、ノンインフレータブルタイプのどちらの陰茎プロステーシスも、自由なタイミングで即座に勃起できるようになるという点が大きな特長です⁵⁻⁶。
ただし、プロステーシスの手術を受けたあとは、デバイスなしでの自然な勃起（自発的な勃起）はできなくなります。
そのため、この治療法が自分にとって最適な選択肢かどうかは、他の治療法と比較しながら、慎重に検討することが重要です。

どちらの陰茎プロステーシスも、性交が可能な十分な勃起状態を再現できるよう設計されていますが、構造や操作方法には明確な違いがあります。

• ノンインフレータブルタイプ：2本の半剛性のロッド(棒)を陰茎海綿体に埋め込みます。
  勃起時には手で角度を調整して上向きにし、使用後は下向きの位置に戻します。
  構造がシンプルで操作も容易なため、手先に不安のある方でも使用可能です。
  ※ノンインフレータブルタイプは日本では薬事未承認です。
• インフレータブルタイプ：陰茎海綿体に液体で膨らむシリンダーを、陰嚢内にポンプ、下腹部にリザーバーを埋め込みます。
  勃起時には陰嚢のポンプを数回押すことでシリンダーが膨張し、勃起を再現します。
  使用後はポンプ上部の収縮ボタンを押すと、液体がリザーバーに戻り、陰茎が柔らかくたるんだ状態に戻ります。
  見た目や触感が自然で、日常時の違和感が少ないのが特徴です。