インフレータブル陰茎プロステーシスとは？

インフレータブル陰茎プロステーシスは、陰嚢内に埋め込まれたポンプを押すことで、陰茎内のシリンダーに液体（通常は生理食塩水）を送り込み、陰茎を膨張させて勃起状態を再現する仕組みです。
ポンプの操作によって勃起の硬さをある程度調整できるため、自分の快適な状態に合わせて使用することが可能です。
使用後は、ポンプの収縮ボタンを押すことで、シリンダー内の液体が下腹部に設置されたリザーバーへ戻り、陰茎は柔らかい状態に戻ります。

陰嚢内に埋め込まれたポンプを親指と人差し指、中指で数回しっかりと押し込むことで、下腹部のリザーバーから液体が徐々に陰茎内のシリンダーへ移動し、陰茎が膨張して勃起状態が再現されます。

勃起状態を解除する際は、ポンプ上部にある収縮ボタンを約1秒間押し込み、同時にもう片方の手で陰茎を軽く握るようにすると、シリンダー内の液体がスムーズに下腹部のリザーバーへ戻ります。これにより、陰茎は自然な弛緩状態へと戻ります。

重要なリスク情報

陰茎プロステーシスの挿入には手術が必要です。手術に伴う一般的なリスクとしては、感染、腫れ、痛み、不快感などが挙げられますが、これらに限らず個人の体調や体質によって異なるリスクが生じる可能性もあります。
また、陰茎プロステーシス入後も、感染や組織の損傷（浸食）、デバイスの移動や機能不全などが発生することがあります。これらの合併症が起こった場合には、再手術が必要となることもあります。
ご自身の体の状態や既往歴によってリスクの内容や可能性は異なりますので、治療を検討する際は、担当医からリスクや術後の注意点について十分な説明を受けることが大切です。