EDとは？

年齢を重ねるにつれて、どんな男性でも性的なトラブルに直面する可能性があります。こうした現象は一時的なものであることが多く、通常は健康上の深刻な問題とはみなされないため、過度に心配する必要はありません。
ただし、その状態が3ヶ月以上続き、性行為のたびに繰り返されるようであれば、EDの可能性があるかもしれません。

EDとは、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発することです。しかし、EDであっても、性的欲求を感じることやオーガズムを得ること、さらには射精することも十分に可能です。

自分のEDの症状を正しく知ることで、その重症度を評価することができます。

EDは、一般的にある日突然始まるものではありません（脊髄損傷や骨盤の手術など、外傷性のものは別です）。多くの場合、その発症は進行性であり、症状は各個人の進行度によって以下のように異なります。

• 性的な欲求や興奮はあるのに、勃起が不十分だったり、維持が難しくなったりする
• 挿入が難しい、または性交中に勃起が弱くなるなど、性生活に支障をきたす
• 射精はできるものの、勃起の硬さが明らかに低下している

EDの進行度によって差はありますが、こうした勃起機能の低下は、放置すると次第に勃起そのものが難しくなっていく可能性があります。

• EDは、何もしないまま放置しておくと、時間の経過とともに徐々に悪化していく可能性があります。しかし、忘れてはならないのは、その多くの原因が、他の病気や治療、手術、心理的な要因（全体の約20％）、あるいは身体的・生理的な外傷などに起因しているということです。

自身の症状を正しく把握することは、EDの状態を適切に評価するうえでとても大切です。また、医師に相談する際にも、ご自身の感じている変化や困りごとを明確に伝えることができるため、診断や治療の方針をスムーズに進める助けになります。

人生のある時期にEDを経験したからといって、それが一生続くとは限りません。まずはそのことを理解し、過度に不安を抱えすぎないようにしましょう。
ただし、もし徐々に症状が悪化していると感じた場合は、できるだけ早めに医師に相談し、アドバイスを受けたり、治療を始めたりすることをおすすめします。医療的なサポートを受けることは、安心感につながるだけでなく、自信を取り戻す助けにもなります。つまり、EDにともなう心理的な負担を軽減する効果も期待できるのです。
さらに、EDは糖尿病や高血圧などの基礎疾患と関連している可能性もあります。そのため、原因を特定し、必要な治療を行うためには、医師への相談が不可欠です。早めの対応が、身体の健康と心の安定の両方に役立ちます。

男性は年齢を重ねるにつれて、性欲や勃起機能に変化を感じることがあります。実際、60歳から69歳の男性のおよそ34％がEDに悩んでおり、70歳から79歳ではその割合が約53％にのぼると報告されています。
また、「重度のED」と見なされるケースについては、70歳の男性では約15％、40歳の男性では約5％と推定されています²。

EDの原因の80％以上は、身体的な問題や障害に起因するとされています。つまり、多くの場合で原因は明確に特定でき、適切な治療を受けることで、再び満足のいく性生活を取り戻すことが可能です³。
まずは、EDの原因についてのページを読んで、正しい知識を身につけましょう。原因を知ることは、改善への第一歩です。

ほとんどの場合でEDは克服可能です